この記事を書いた狙いは2つあります。一つはヤフオクへシステム改善策を提案するときの参考資料。もう一つはこれからebayに足を入れようという人へのガイドと忠告。と、えらそうなことを言いつつも、私自身はどちらも利用経験が少ない方なので、認識に誤りがあるかもしれません。

ヤフオクもebayも個人取引の話です。ストア利用の場合は話が変わってきます。

アドバンテージと運営の姿勢について

ヤフオク

出品者が優位な立場にある。運営は「売買の場は用意するが自己責任で利用してくれ。」という消極的姿勢。原則、取引内容には一切関与しない。

ebay

落札者が優位な立場にある。運営は「安全な取引を保証するから積極的に利用してくれ。」という売り込み姿勢。取引状況がシステムでチェックされていて、出品者の発送連絡が遅いとPaypalの支払い受取保留期間が長くなり、メール等で通知がいくこともある。トラブルは当事者間で解決しなければ運営が仲介する。

取引保護の制度について

ヤフオク

警察へ被害届を出した上でヤフオクでの申請・審査を通過すれば、1年に1度最大50万円まで落札金額をTポイントにて補償。それとは別に月額有料会員向けの補償制度があるが、未発送・未払いのトラブルにはノータッチ。

ebay

当事者間での解決が難しい場合は、商品到着(予定)日から30日以内に運営に連絡する。返金補償が認められれば全額返金。

利用料・手数料について

落札者

ヤフオクもebayも落札者にはオークションシステムの利用料は掛からない。ただし、ヤフオクの特定カテゴリ(自動車、船、不動産)への入札は月額有料会員への入会が必要。一時期は5000円以上の入札には月額有料会員への入会が必要だった。

出品者 基本料金

ヤフオク

月額有料会員(498円/月)への入会が前提。商品の出品は無料。商品が落札された場合、落札価格の8.64%(落札者送料負担の624円以下の商品は一律54円)が利用料として掛かる。

ebay

入会は無料。ebay登録者は誰でも出品できる。出品は月50件まで無料(特定カテゴリを除く)で、超えると1件あたり$0.3。入会時点では出品数・出品取引額に制限があり、取引実績に応じて制限が緩和されていく。商品が落札された場合、落札価格+送料の10%(最大$750)が利用料として掛かる。さらにebayとは別で、Paypal支払い受取時にPaypalの手数料が掛かる。

出品者 オプション追加料金

ヤフオク

商品ページを注目させるための有料オプションがいくつかある。

ebay

定額出品や4~7日間のオークション出品は無料だが、1~3日間および10日間のオークション出品は有料。他のオプションとして、2カテゴリ出品。アフィリエイト・広告掲載が出品価格に対して1%~20%で設定可能。

出品システムについて

リストアップの優位性

ヤフオク

通常は人気度+新着順による表示(評価方法は非公開)。有料オプションでリストの上位に表示、リスト内の商品の背景を黄色にする。送料無料、状態新品で出品された商品はリストやタイトルの横にアイコンが表示される。

ebay

基本は検索ワードの一致順だが、出品情報について次の要素が考慮される。タイトルのワード数、説明、商品写真の枚数、出品価格と送料。価格順でソートすると、ヤフオクでは出品価格順だが、ebayでは送料も考慮される。送料の設定がない商品は後ろに回される。

商品写真

ヤフオク

画像は3枚までヤフオクのサイトにアップロードできる。解像度は最大600x600pxで、それより大きい画像は自動で縮小される。自前で画像ファイルの置き場を用意すれば、商品ページに最大6枚まで追加できる。

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画像は12枚までアップロードできる。ファイルサイズは最大7MB。解像度の制限については言及されていないが、長辺1600px以上が推奨されている。

取引について

取引の連絡方法

ヤフオク

「かんたん取引」導入前は取引メッセージで手入力の文章による連絡だった。かんたん取引導入後は、ページフォームに従って落札者・出品者が数字で送料を入力したりボタンをクリックしたりするだけで、連絡・支払いを行えるようになった。ただし、現在も一部の商品はかんたん取引を利用していない。

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すべての商品がヤフオクのかんたん取引のようにページフォームで行えるようになっている。もちろんメッセージのやり取りも可能。出品者にとってはフォーム入力の手間が掛かるが、送料のテンプレートが作成できるので省力化できる。

送料・支払い方法

ヤフオク

出品者は出品時に送料を決めるか、落札時に送料を決めるか、選択できる。出品時に送料が決まっていれば落札者は即時送金できるが、そうでない場合は出品者が送料を決めるまで待つことになる。支払い方法も出品者が自由に提示できる。手軽に送金できる「Yahooかんたん決済」が用意されているが、ebayのような返金補償はない。

ebay

原則、出品者は出品時に送料を掲示する。送料を掲示しなかった場合、出品リストを価格順で並び替えると送料が掲示されている商品より後ろに掲載される。出品時に決めた送料は落札後に他の商品とまとめたり変更したりできるが、落札者は出品者の請求を待たずに送金できる。支払い方法は原則PayPal(クレジットカード)のみ。それ以外の方法も可能だが、返金補償が適用されない。

CD・ゲームソフトなど一部のカテゴリーの商品は米国宛で決められる最大送料が制限されている。

購入キャンセル(落札者からの落札者都合の取引キャンセル)

ヤフオク

当事者間で直接連絡を取る。落札された商品はそのままにすると落札システム利用料が掛かるため、出品者は落札者を削除することになる。その時、落札者都合のキャンセルと言うことで落札者にマイナス評価が付く。落札者削除後もお互いに評価を送ることができる。

ebay

落札後1時間以内であれば出品者に取引キャンセルを要求することができる。出品者が3日以内に同意すれば取引をキャンセルできる。その場合、出品者が落札者を評価するかどうかは自由にできる。(落札者は出品者を評価できない。)落札後1時間経過したか発送済みの場合は、出品者の判断に応じて返品扱いとなる。

落札者の削除(出品者からの落札者都合の取引キャンセル)

ヤフオク

出品者は任意のタイミングで自由に落札者を削除することができる。落札者を削除するとき、出品者は出品者か落札者のどちらかにマイナス評価を付ける必要がある。落札者を削除しても、落札システム利用料が確定(最短2週間以上経過)している場合は利用料は返金されない。落札者削除後もお互いに評価を送ることができる。

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出品者は出品終了から2日後~32日後までに取引キャンセルを訴えることができる(Open a case)。落札者がそれに同意するか、4日間返答がなければ、いつでも取引をキャンセルできる。落札者都合のキャンセルの場合、出品者が落札者を評価するかどうかは自由にできる。落札者にはUnpaid item(未払い商品)として非公開の記録が残り、場合によってはebayサービスの利用を制限される。キャンセルされた商品を再出品する場合は手数料は掛からず、そのまま出品を取りやめる場合は落札システム利用料は返金される。


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