Image: 170828 VN『秋桜の空に』(2001年) 感想

ツンデレと姉萌えの原典?ビジュアルノベル『秋桜の空に』(Marron/2001年)の感想。

2001年発売の古くてマイナーな作品。なぜこれを選んだのかというと、らきすた一挙放送である人がこれに出てくる「はるぴー」こと佐久間 晴姫がツンデレの原点のキャラだと話していたので。

いつもギャルゲーを買うときは最低限AmazonとVNDBの評価はチェックしているが、この作品についてはAmazonにレビュー1個、VNDBでも5票という始末。それもそのはず。このソフトは無改造だとWin9x/Me以外では動作せず(現在消滅している公式サイトでXPでは動作しないと明記されていた)、現時点で一度もリメイクされていないので、ゲームを動かすこと自体が難しい。そこでWin98機の出番となるわけだ。まあ仮想環境でもできるんだろうけど。

感想 (No.33)

ストーリーは、学園日常コメディ→ヒロインとの心のすれ違い→告白成功→いちゃラブ→二人に降りかかる逆境・悲劇→GOODエンディング、という純愛系の古典的な流れである一方、恋人パート以降は短めでエッチは1回(CG4枚)というところに古さを感じる。後半で少しだけ記憶喪失という重いテーマが絡んでくるが、基本は学園ラブコメ系ライトノベルのように軽い気分で読める。

話を読み進めると途中に出現する選択肢の分岐箇所は多数あるが、ルート確定後も選択肢は何度か出現しており、それらのうちルート分岐(フラグ)に関わるものは特定の少数のみと考えられる。別の行動(選択肢)をとったときの相手の反応の違いを楽しめるところが良かった。

Image: 秋桜の空に 桜橋 涼香 Image: 秋桜の空に 桜橋 涼香

BGMはCD-DA再生。会話ボイスがないが、その分、特徴的な口癖のあるキャラが多い。

CGはさすがに当時の水準で及第点というレベル。嫌悪感がわくほどあれというわけでもなく脳内補間で十分補えるので全く問題ない。顔面差分の切り替えでブラインドエフェクトが掛かったときはさすがに笑ったけど。涼香の下着立ちCGが意外に良かった。

登場人物・キャラクターに焦点を当ててみる。

各人物の属性持ちに昨今のトレンドとの隔たりを感じる。特に主人公が問題児というのは最近の学園ものでは見なくなってきた。というか私がぱっと思いつくのが同級生シリーズしかない。また、後輩・妹キャラがヒロインにいないというのも珍しい。

まず佐久間 晴姫について。晴姫のツンデレはニコニコ大百科での「3. 初対面ではツンツンしているが、やがて時間の経過とともに相手を意識し始め、デレデレしてゆく」にあたるのだろう。ただ、つんけんしていた理由は性格が素直じゃないだけでなく、認識のすれ違いによって生じた主人公への毛嫌いもあったので、必ずしも性格上のツンデレとは言い難い。主人公にちょっかいを出されてツッコんだり追いかけ回したりが常となっているので、これもツンデレを性格として判断することを難しくしている。同時期発売の「きみのぞ」の大空寺あゆはこれ以上ないほど典型的なツンデレだけど、それと比べればタイプが異なることは明らかだ。

Image: 秋桜の空に 佐久間 晴姫 Image: 秋桜の空に 佐久間 晴姫

よって晴姫は「ツンデレとは”認めがたい”」ということで結論付けておく。

桜橋 涼香について。才色兼備、まあまあの巨乳、生徒会長で、隣の家に住む幼なじみのダダ甘なお姉ちゃん、という最強の属性を持つ。姉萌えを身をもって知るためだけでもこの作品をプレイする価値があると思う。D.C.IIの朝倉 音姫も理想的なダダ甘のお姉ちゃんだけど、この作品の場合は主人公が自由・身勝手に振る舞うので、その無茶ぶりにも「お姉ちゃん」として頑張って応じようとするところがたまらなくいい!

Image: 秋桜の空に 桜橋 涼香

他3名は未攻略。最近あまり見ないキャラ属性だけど、あんまり興味がわかないんだよなあ。当時のトレンドは理解できないや。

ツンデレ目当てとしては失敗だったが、姉萌えシチュが存分に味わえたので良しとする。まあ、全面的にディスるわけじゃないけど、この作品がこのままリメイクされる見込みは薄いかな。


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