ビジュアルノベル『紙の上の魔法使い』『ソーサリージョーカーズ』の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

紙の上の魔法使い

展開を予想させない巧妙に作られたストーリーは見事でした。

魔法の本を収集する遊行寺家の回りで不思議な事件が次々発生、というところから、大きな話に繋がっていくのかと思いきや、箱を開けてみればいたってミニマム。四条瑠璃とヒロイン達との恋愛の駆け引きが、遊行寺闇子と紙の上の魔法使いによってかき乱されていた、という話でした。

エンディングはかなたルートが一番好きです。夜子にとってあれがベストのグッドエンドでしょう(失ったものは小さくありませんが)。他のEDについてもバッドを含め納得しています。ただ、ストーリー中盤で主人公らが絶命していた事は、エンディングの展開以上に理不尽に感じました。だって、その時点で一度絶望に打ちひしがれていたわけで、それをタイムリープ同様なかったこととして過ごしたわけでしょう。まあ復活した経緯は夜子の弱さと闇子の過保護が原因ですが、妃や瑠璃が自害するに至った経緯にはちょっと納得できません。

CGは特段良くもなく悪くもなく、及第点以上というところで。

ソーサリージョーカーズ

Image: ソーサリージョーカーズ

パッケージ表紙の右下の金髪娘、よりも、上段中央の『あとりん』のクールフェイスに目を惹かれて購入しました。きっかけはそんなものです。

バトル系の話と言うことで、私が読むラノベの中では禁書目録に近いものがありました。ただ、禁書目録と違いこちらは各キャラクターが抱える過去の重みが尋常なレベルじゃないので、なかなか心をえぐる話が出てきますけど。みんなが言うように、萌えゲーならぬ燃えゲーです。燃えというと、終盤のルゥのシーンは唐突な少年漫画風発言でなかなか面白かった。

それぞれのキャラクターが生き生きしていて、120%持ち味を引き出しているシナリオ・展開は素晴らしかった。食い入るように読んじゃった。ちょっとくどいところもあったけど。みんな往生際が悪いことw

シナリオは1作品にするには少し長かった。1.5作くらい?

CGは差分抜きで115枚。これだけの数を描くのは大変だと思うけど、塗りも色使いによる雰囲気の演出が丁寧で、優良の部類に入ると思う。

シナリオ重視型のギャルゲーはもういいや

最近ツイッターまとめである記事が話題になりましたけど、それとは直接関係なく個人的な意見です。

ラノベ(活字)に慣れ親しんでいる身としては、画面上で長文会話が展開されるほどまどろっこしいことはありません。もちろん、PCというプラットフォームならではの音楽、ボイス、CG演出はあるでしょう。ただ、私の中ではそれは付属するものに過ぎません(最終的な評価に当たってはもちろん加味しますが。)愛着がわくキャラクター、それを十分に活かせそうなストーリー、引き込まれるシナリオ。それらが世に出回っているアニメ・ラノベの水準を上回るものであれば買いますけど、ただの青春・学園ラブコメはもう要りません。ラノベの方が安価に、手早く、ジャンルもより幅広い選択で楽しめます。

今出ているシナリオ重視のギャルゲーには手が伸びる気がしません。熱しやすく冷めやすい性格なので、半年後には考えが変わっているかもしれませんけど。

少し前に出た作品の中で2作品だけ気になって入手したものがあるので、時間があればそれについても紹介する予定です。


comments powered by Disqus

※コメント欄が表示されない場合はdisqusについてJavascriptが有効であることを確認して下さい.

(C) 2008-2016 akm. Style based on sakmug. Host powered by Xdomain