基板写真館:NEC PC-9801VX

日本電気株式会社 PC-9801VXパーソナルコンピューター(1986年発売)の基板写真集です。

PC-9801VX21システムセット

Image: PC-9801VX21システムセット

この写真は本体付属のPC-9801VXガイドブック(日本電気株式会社、1987年発行)より。

本体内部

Image: PC-9801VX内部

パッと見てわかるとおり、とにかく部品数が多い。実際、PC-9801VX2の標準消費電力はPC-9801F2より30W増えて100Wになっています。 この数字はIntel Pentiumを搭載するPC-9821Afと同じです。これだけの部品が協調して初めてPCが動くと考えると、感慨深いものがあります。もちろんゲート数は今のPCのほうがはるかに多いわけですが。

メインボード 表

Image: PC-9801VX マザーボード

基板識別記号はG9YLF。SOP(表面実装型)のチップは数えるほどしかなく、大半はまだDIPです。それ故に重さも結構なものです。RAMは768KB(4bit*1536kw)+128KB(1bit*1024kw)あります。

uPD765A フロッピーディスクコントローラー、電源入力端子付近

Image: PC-9801VX マザーボード

Image: PC-9801VX マザーボード

uPD4990A カレンダーIC付近。左の英数字はシリアル番号で、最初の2桁から1986年11月に製造されたことがわかります。そしてMADE IN JAPAN。

メインボード 裏

Image: PC-9801VX マザーボード

基板の配線を応急修正するためのジャンパ線が7本張ってあります。

Image: PC-9801VX マザーボード

Image: PC-9801VX マザーボード

P/N(部品管理番号)は136-453937-D-04。基板の材質を見ると、表面のざらつきが不規則で、4層基板は深緑色、配線部分は緑色になるというのが、1980年代中期のNECの基板の特徴です。

CPUボード

Image: PC-9801VX CPUボード

80286 CPUとV30 CPUが載っているドーターボード。P/Nは136-453838-D-04。基板識別記号はG9YLG。別のマシンの写真であるためシリアル番号が一致していません。さらに小さなドーターボードが載っていますが、この裏側にはBIOS ROMが付いています。32KBx4で計128KB(1Mbit)。

グラフィック出力部 ボード 下段

Image: PC-9801VX グラフィック出力部 ボード

2段組のグラフィック出力部のボード。P/Nは136-453848-D-04。基板識別記号はG9YLS。ドーターボードになっていますが、この交換パーツは存在しません。これだけ交換してグラフィック機能をアップグレードする手段が予定されていたのか気になるところです。右中央にあるひときわ輝くチップはuPD7220A。このICは1981年に登場したもので、この時点で5年たっていますがそのまま使われてます。PC-98のラップトップ化を実現するためにカスタムチップへの統合が叫ばれていたものの、開発は難航していたようです。

グラフィック出力部 ボード 上段

Image: PC-9801VX グラフィック出力部 ボード

P/Nは136-453849-D-04。基板識別記号はG9YLT。NEC自社製カスタムチップと7400シリーズショットキTTLなどの汎用ICが入り乱れています。中央のCPUのようなチップはEGC(Enhanced Graphic Charger)という名前があり、本機で初めて採用されました。VRAMデータ転送を補助する機能があります。左下にあるのがVRAM。

固定ディスクインターフェイスボード 下段

Image: PC-9801VX 固定ディスクインターフェイスボード

40MB固定ディスク内蔵モデルのPC-9801VX4/41に搭載されている、固定ディスク(現在でいうハードディスク)と接続するための2段組ドーターボードです。P/Nは136-453843-D-04。基板識別記号はG9YLM 2/2。uPD7261A HDCが載っています。

固定ディスクインターフェイスボード 上段

Image: PC-9801VX 固定ディスクインターフェイスボード

P/Nは136-453843-D-04。基板識別記号はG9YLM 1/2。ROMは三菱M5L2764K、8KBx2で16KBでしょうか。

Specification